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トップコミットメント

エネルギー企業の責務を果たすためにコスモ石油グループで働く全員が、「安全・安定」という原点に立ち返り、ステークホルダーの皆様の信頼に応えてまいります。

東日本大震災そして千葉製油所の事故について

コスモ石油株式会社 代表取締役社長 木村 彌一

2011年3月の東日本大震災では、東日本の各地が大きな被害を受け、多くの方々がその犠牲となりました。ここにお亡くなりになられた方々、被災された方々へお悔やみとお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復興を心よりお祈りいたします。

コスモ石油グループにおいてもサービスステーション(以下、SS)や油槽所などが被災し、被災地域をはじめ関東地域でも一時的に石油製品の供給に支障をきたしました。お客様には大変なご不便をおかけしましたが、コスモ石油グループ一丸となり、被災地に向けた石油製品供給体制の早期復旧に向け最大限の努力をいたしました。関係者の皆様にはご理解・ご協力いただき、深く感謝いたします。

また、この震災を契機に、千葉製油所において、液化石油ガス(以下、LPG)タンクの火災・爆発事故が発生しました。地域住民の皆様や関係行政、周辺企業の皆様など、関係する多くの方々に多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを、心からお詫び申し上げます。

現在、事故調査委員会の調査報告をもとに、再発防止策、安全管理体制の再構築に全社で取り組むなど、復旧に向けた準備を進めています。復旧にあたっては、地域の住民の皆様から十分なご理解をいただいた上で、監督官庁のご指導のもと、進めてまいる所存です。

また、事故調査の過程で安全装置に関する不適切な処置を指摘され、経済産業省原子力安全・保安院、千葉県から行政処分を受けたことを、コスモ石油グループ社員全員が厳粛に受け止め、コンプライアンスの再徹底と事故の再発防止に努め、社会から信頼される製油所の実現に向け努めてまいります。

安全・安定操業に向けて

コスモ石油グループは、2010年度を初年度とした第3次連結中期CSR計画の中で、「安全操業」への取り組みを最重要課題のひとつとして位置づけておりますが、事故を絶対に起こさないという決意のもと、今一度、「安全が最優先」であること、法令遵守の重要性を再認識し、これまでのさまざまな取り組みを総点検し、定着へ向けた活動を徹底してまいります。安全管理の向上・強化を図り、安全・安定操業に向けて全力を注いでまいります。

また、今回の震災のように、広域にわたり、かつ複合的な災害に対し、会社としてストレス耐性の高い危機管理体制の構築をめざし、リスクマネジメントの見直しを実施いたします。既存の事業継続計画(Business Continuity Plan、以下、BCP)である首都圏直下型地震BCPの見直しに加え、東海、東南海、南海地震を想定した新たなBCPの策定も予定しております。また、災害以外のリスクにつきましても洗い出しを行い、対応策を検討しており、エネルギー企業としての責務を果たせるよう努めてまいります。

コスモ石油グループの事業活動について

過去2年間の厳しい経営環境を受け、第4次中期経営計画の初年度である2010年度の優先課題に石油事業の収益回復を掲げ、強い決意のもと、さまざまな取り組みを行い、震災の影響はありましたが、2010年度は増収増益となりました。

石油開発事業では安定生産を継続しており、これまでの40年以上にわたる安定かつ丁寧な原油の生産技術などが評価され、コスモ石油グループ企業のアブダビ石油(株)において利権更新および新鉱区の追加取得が実現しました。

石油化学事業では、初めて海外での本格的な石油化学分野への進出を果たしました。韓国のヒュンダイオイルバンク(株)との合弁会社であるHCペトロケム(株)において、新プラントの建設によりパラキシレンの生産を拡大する計画です。中国という大需要地を控えた韓国でのビジネス展開は、大きな強みであると考えています。

再生可能エネルギー事業については、2010年に風力発電事業を手がけるエコ・パワー(株)の株式を取得し、グループ会社化しました。風力発電は、稼働率を高めることが収益向上につながるため、設備の保全、補修体制の強化に取り組みました。その結果、2010年度は稼働率を向上させることに成功し、わずか一年で黒字化を達成しました。

新規事業については、将来の収益源として期待している5-アミノレブリン酸(ALA)を安価に大量生産できる独自技術を保有し、さまざまな分野でALAの原体を用いたビジネスを展開しています。そのなかのひとつとしてALAを活用した育毛剤を開発中です。

一方、2011年度は、国内の長期的な石油需要の漸減の見通しに変化はなく、特にガソリンなどの需要は、景気の低迷により消費マインドの低下が影響し減少するのではないかとみています。さらに、千葉製油所の事故の影響は未だ残り、厳しい経営環境ではありますが、第4次連結中期経営計画の基本方針である「石油精製・販売事業での利益回復の実現」をめざし、諸施策に全力で取り組んでまいります。

「ココロも満タンに」の実現に向けて

私たちコスモ石油グループは、今回の大震災という経験から、「安全・安定」という原点に立ち返ること、それは、製油所では安全・安定操業、販売では石油製品の安定供給を継続していくこと、強靭なサプライチェーンを維持すること、そして安定した企業業績を残すことであり、これらはエネルギー企業としての責務であると再認識しました。その実現のためには、社員一人ひとりが主体性を持ち、今何をすべきかを真剣に考え行動することが必要であり、さらには一人ひとりの力を結集し、一丸となって取り組むことができる環境づくりに努めてまいります。

コスモ石油グループでは、第3次連結中期CSR計画の重要目標である「社員がいきいきとやりがいを持って働くことができる明るい職場づくり」に今後も一層努めてまいります。社員一人ひとりがまず「ココロも満タンに」し、グループ全体で、お客様、株主の方々や社会などすべてのステークホルダーに対して「ココロも満タンに」を実現できるようなサービス、活動に誠実に努力してまいります。

また、コスモ石油グループは、2006年より国連が提唱する「グローバル・コンパクト」に参加しており、人権・労働基準・環境・腐敗防止など基本原則を尊重したCSR活動に積極的に取り組むことで、社会的責任のある経営を推進し、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。

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