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5-アミノレブリン酸

アラ(5-アミノレブリン酸)の写真
ALA

長年培ってきた技術をもとに、
新しい分野の研究にも取り組んでいます。

5-アミノレブリン酸(ALA)は、植物の生長促進作用や育毛効果、ガンマーカーなどの様々な用途において有用な性質が示されている物質です。コスモ石油では、独自技術の発酵法で製造したALAを配合した液体肥料の商品化に成功しました(株式会社誠和と共同開発)。

現在、より低コスト化を目指した製造方法の開発や、固形タイプ肥料など用途拡充のための開発に取り組んでいます。

5-アミノレブリン酸(アラ)

5-アミノレブリン酸(ALA)とは?

5-アミノレブリン酸(ALA)はアミノ酸の一種であり、植物の葉緑素、動物の血液中のヘムなど動植物に無くてはならないポルフィリン類と呼ばれる物質の唯一の原料となるものです。

コスモ石油は、1980年代の後半から世界に先駆けてこのALAに着目し、研究を進めてきました。ALAは葉緑素やヘムなど動植物の機能に大切な成分のおおもとですので、動植物にさまざまな効用が期待されています。

図:5-アミノレブリン酸(アラ)の化学構造式

ALAが8個集まると(I)のような環構造をつくる(ポルフィリン類)。ポルフィリン類は鉄(Fe)やマグネシウム(Mg)、コバルト(Co)と結合して葉緑素(chlorophyll)や血液の赤色の基(heme)、ビタミンB12(vitaminB12)になる。

光合成細菌変異株の写真
光合成細菌変異株

ALAを発酵技術で作る

多くのアミノ酸は単純に鎖状に結合してたんぱく質の原料となるもので、たんぱく質を分解しても作ることができます。しかし、ALAがポルフィリンに変化するときの結合は特殊で、葉緑素やヘムを分解してもALAを得ることはできません。

コスモ石油では、光合成細菌と呼ばれる、「葉緑素を大量に合成することのできる微生物」の改良研究を進め、ALA合成法の開発に成功しました。

発酵で得られるALAは発酵液の中に溶け込んでいます。中央研究所では発酵液からALAの結晶を取り出す技術開発も進め、純度99%以上の結晶を得る技術を完成させています。

高純度のALAはさまざまな用途への利用が期待されています。

ALAが光合成細菌によって作られる概略図

アラ(5-アミノレブリン酸)がブドウ糖、グリシン(光合成細菌)によって作られる概略図と、10万株から選抜したアラ光合成細菌の光学顕微鏡写真

ALAの実験の様子

アラ(5-アミノレブリン酸)の実験の様子の写真
ペンタキープシリーズの写真
ペンタキープシリーズ

ALAの用途(植物編)

1980年代の終わり頃、ALAを適度に植物に与えると、(1)葉の緑色が増す、(2)光合成をより効率的に行う、(3)肥料の有効な利用を促す、などの効果を発見しました。

そして、ALAの持つこの効果はミネラル分と組み合わせて使うことでより効果的であることを見出し、さらに宇都宮大学や株式会社誠和などと共同してALAを肥効促進剤として含有する液体肥料を開発することに成功しました。

現在、コスモ石油と株式会社誠和の共同出資会社であるコスモ誠和アグリカルチャ株式会社で更なる製品開発が進められています。このようなALA配合肥料は同社を通じてペンタキープシリーズとして販売され、国内、海外の農業分野での利用が進んでいます。

ALAの用途(その他)

ALAは生物にとって重要な物質であり、植物以外にも様々な分野での応用が期待されています。

1990年代初め頃から、海外ではALAの新しい利用方法として、癌の診断や光力学的治療への応用研究が盛んになりました。コスモ石油では1990年代後半にALAの育毛効果に注目し、製品化に取り組んでいます。高純度ALAやALA周辺技術は多くの企業から注目されています。

用語集

5-アミノレブリン酸(ALA)
アミノ酸の一種であり、植物の葉緑素、動物の血液中のヘムなど動植物に無くてはならないポルフィリン類と呼ばれる物質の唯一の原料となるものです。
グリシン
アミノ酸の一種です。

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